子育て移住するなら、名栗で。

名栗小学校

越境通学座談会

飯能市の小規模特認校制度は、通常の通学区域による指定校ではなく、豊かな自然に恵まれた環境と、少人数の特徴を生かした、特色ある教育活動に取り組む小規模校への通学を認める制度です。名栗小学校は、小規模特認校として指定されており、この制度を利用することで校区外からも通学していただくことが可能です。

と、そんな小規模特認校制度なんですが、なんとなく、その存在は知っていても、“実際のところどうなんだろう?”って、具体的にイメージするのは難しいですよね。

というわけで、今回は、実際に制度を利用して名栗小学校へ通う子どもたちのママ4名に名栗小学校に集まっていただいて、ざっくばらんな座談会を開催しました。名栗小学校に決めた理由や、通ってみて良かったこと、実際ココは大変だよね〜、などなど。リアルなお話を、色々と教えてていただきました。


ーー みなさん、今日はお忙しいところお集まりいただき、ありがとうございます!小規模特認校制度を使って名栗小学校に通う…

〈〈〈 キーンコーンカーンコーン 〉〉〉

ーー あっ…、ちょうど良いタイミングで…

( 一同笑 )

〈〈〈 キーンコーンカーンコーン 〉〉〉

ーー ハイッ!ということで気を取り直しまして!今日は、色んなこと教えてくださいね!


まずは、“どうして名栗小を選んだの?”

うちは、お兄ちゃんが4年生、弟が1年生になるタイミングで、名栗小に通うことにしました。お兄ちゃんが自然が大好きというのもあって、ずっと小規模特認校制度は気にはなっていたんです。植物とか虫とか大好きだから、自然に触れることができる環境はいいだろうなぁって。
お兄ちゃんが1年生の頃に配られたチラシで、小規模特認校制度を知ったんですけど。その時は、弟の送り迎えもあったし、そこにさらにお兄ちゃんのお迎えも、ってなった時のスケジュールが全然立たなくて、それですごく我慢してたんです。
でも、その3年後、 弟もいよいよ小学校に上がるというタイミングで、改めて小規模特認校制度のことをを考えるようになって。それで、名栗小学校を見学させてもらって、私も名栗小学校の、校舎とか、この自然とかすごく気に入ったんですよね。体験授業が始まって教室での様子を見ても、お兄ちゃんは落ち着いて授業を受けているし、先生方も温かいし、この学校は絶対いい学校だなって感じたんですね。クラスメイトも良い子たちだなって思ったし、「名栗小いいと思う!」っていう風な感じで、帰ってきたんです。私もすごい気に入ってしまって。

私はまだ、子どもが幼稚園に通っていた時に、近所の小学校で、学校に通えなくなっている子が結構いるという話を聞いて。それで、どうしたもんかなと考え始めたのが最初だったかなあ。
はじめは、私立の小学校を探してて、何校も見学や説明会にも行ってみたりしたんだけど。学校の方針とか、通学の距離とか、色んなことを考えすぎちゃって、ちょっとどうしよう!?ってなっているときに、同じ幼稚園の人から、こういう制度があるって聞いて。その制度があること自体は、前から知っていて、でも自分には関係ない制度だと思ってたんだけど。

そうかそうか、じゃあちょっと見に行ってみようって。それで、名栗小学校の見学に行ったら、まず、木の温もりのある校舎で、それも2階建てなのが威圧感なくていいなって。
校長先生と教頭先生も、気さくに色々話をしてくれて。食のこととか、環境のこととか、ちょっと自分と通じ合えるようなお話もできたりして、公立小学校で、そういう考えを持っている先生がいるんだ!ってちょっと驚きがあったのと、その時に学校にいた子が、校門出るところまでずっと手を振ってバイバイしてくれて、私も、じゃあまた来るね!って言って別れて、家族的な雰囲気を感じたのも良かったな。

自宅のある学区の小学校は、三十数人のクラスが幾つもあるような大規模校で。
うちは二人兄弟で、お兄ちゃんは、そこに通っていたんですけど、弟がこれから小学校に上がるとなった時に、もう少し少人数の学校で過ごすのも良いかもと思って、小規模特認校制度ってどうなんだろうって考えていたんです。
特認校に指定されている三校は、全部見学に行って、なんとなくここが良いかな、というのも決まりそうになっていたんですけど。

でも、そんな時に小学校卒業間近だったお兄ちゃんが、2学期の終わりくらいから学校に行けなくなってしまって。学校や教育委員会と相談して、本人の希望も聞いて、転校しようということになったんです。
お兄ちゃんは、小さいころ名栗幼稚園に通っていたので、名栗には知っているお友達がいたということと、前の学校で2年間担任してもらっていた先生が、その時名栗小学校にいらっしゃったっていうこともあって、名栗小以外はない!!って言って。とにかくお兄ちゃんを何とかしなきゃって動いたから、バタバタで決めたんです。
実際通ったのは、11月半ばぐらいからで正味4ヶ月ぐらいなんですけど、本当に転校して良かったなって思ってて。
転校の前日にも体験授業に来ていて、帰る時、先生が「明日から転校してくるよ」ってみんなに伝えたら、みんながわーって喜んでくれて、手でアーチ作ってくれて、ハイタッチしながら教室をでてきたんです。その場面が忘れられなくって、もうほんとに嬉しかった。皆さん優しいしすごくあったかくって、やっぱり下の子もここにしようって思って、今は下の子がお世話になってます。

うちは入間から飯能に越してきたんですけど、引っ越してくる前に通っていた小学校も、少人数のところだったんですよね。それで引っ越す前に、その学校の先生から、飯能市には小規模特認校制度っていうのがあるみたいですよって聞いて、それで知ったんです。
そこから色々考えて、何度か見学に来てみたりもして。実際に、子どもを連れてきたら、やっぱり気に入っちゃたみたいで。名栗小の子どもたちみんなが、おいでおいで!みたいな、一緒に遊ぼう!みたいな雰囲気だったので。それで、本人に聞いたら行きたい!ってなって。そこが理由ですかね。やっぱり子供の意思を尊重した、みたいな感じです。
ただ、引っ越したタイミングが悪くて、ちょうど特認校制度の締め切りが終わったところだったんですよ。それからだと、翌年の申込まで待たないといけなくて。

ーーそうなんですよね。申し込みの期間が結構ピンポイントなんですよね。

知らなかったので、しょうがないかなとは思ったんですけどね。
申し込む前に、見学とかにも行かなくちゃいけないので、夏休み終わったくらいから動き出すとちょうどいいのかもしれないです。


名栗小に通いはじめて、子どもたちに変化はあった?

やっぱり環境になれるまでは少し時間がかかって、転校してきてから通えなくなった時期もあったんです。行きたくないって言って。でも、また頑張れるようになった。やっぱり、先生方が温かかったり、クラスのお友達が声をかけてくれたり、また頑張れるような環境に身をおけたのがすごい良かったなと思ってるんですよね。

名栗に来る前に通っていた学校では、誰々君が何やってたっていうことは全然把握してなかったんです。それが名栗に来て、何々君はこういう性格で、こんなことやってたとか話してくれるようになってきて。1人1人の個性みたいなのを感じ取れるようになったんですよね。うちの子はそういうことにすごい無頓着だったんですけど、毎日会ってると、家族っていうか兄弟みたいに感じてくるみたいで。 

お友達の、良いところも悪いところもやっぱり見えてくるんですけど、それもちゃんと自分で感じ取って伝えられるようになってきて。そういうことって、やっぱり大事だなと思って。これから生きていく上での力みたいなものを、名栗小学校でつけていただいたなって思ってます。 

本人は自然が大好きだったから、自然に触れ合うと、やっぱり心が落ち着くのか、なんかお兄ちゃんも弟も心が安定して。あと温かい人たちに囲まれて育ったから、人が好きになってきましたよね。

それまで「学校行きたくない」が毎朝のデフォルトだったんですけど、転校してからはボーナスタイムだーっ!て言いながら、名栗小に通ってました(笑)
卒業目前で転校したってことがネガティブになったら嫌だなっていう心配はすごくあったんですけど、もう楽しくって。前は、決まりやルールがカチッとあったので、そのルールを守る事にこだわって、不安でピリピリしてるところがあったんですけど、名栗小はそういうところがないじゃないですか。だから、のびのび過ごせたみたいで。
他には理科に苦手意識があったのですが、ここに来て好きになって、中学生になった今も、理科は前向きに勉強していますし、縄跳びが苦手だったんですが二重飛びが飛べるようになったり。最後の4ヶ月で急成長して。
中学校上がってからも、大変な時期ありましたけど、前向きに頑張れてるのは名栗小で過ごせた時間があったからだってお兄ちゃんと話をしていて。すごい4か月だった。

やっぱり、まずは楽しい気持ちにならないと学べないってことだなって思う。


通学、どうしてる?

ーー意外と、名栗小学校に路線バスで通えるってことを知らない方が多いみたいで。みなさん飯能駅の近くにお住まいだと思うんですけど、通学はどうされてるんですか?

うちは、飯能駅からバスで通ってます。飯能駅を6時55分に出る始バスなので、やっぱり朝は早いですね。

うちも同じバスだけど、最寄りのバス停まで車で送って、そこから乗せてます。でも、たまに間に合わない時があって、その時はショートカット出来る道を通って、名栗寄りのバス停から乗せるっていう(笑)

それ、うちもやってました(笑)
今は、下の子だけになって、学校まで車で送り迎えに切り替えたんですけどね。

うちも、車で送迎です。

ーーバス通学と、車での送迎はどちらも補助が出るんですよね?

そうですね、バスの定期代か、ガソリン代のどちらか。

選べるんだ!ガソリン代の補助は知らなかった。うちは最初からバスを使うって決めてたから。

ガソリン代は、年末にまとめて補助が出るので、月々はちょっと大変なんですよ…。ちょっとした貯金だと思って、年末を楽しみにしてますけど(笑)

ーー 飯能駅のあたりからだと、結構距離もありますもんね。

片道で20kmちょっとですかね。大体週に一回、満タンで給油してると思います。

ーー 送り迎えの車の中では、どんなふうに過ごしてるんですか?

朝は、割とシーンとしてることも多いかもしれない。心を落ち着かせてることが多いかな。で、帰りは今日何があったの?とか聞くと、色々話してくれたりして。

朝、車の中で寝ちゃうことがあって、そうなると学校についても行きたくない!ってなっちゃうことがあるので、寝かさないように音楽かけてノリノリで来たりとか(笑)
あと冬は名栗に近づくにつれて外の気温が下がってくのをチェックしながら、うわ!2度下がったとか、マイナス4度?寒い!って言いながら来ています。

ーーえっ?そんなに違いますか!?

違いますね。3度くらいは違う。

全然違う!世界違う!一面、霜が降りてたり。

ーーどうりで、冬は寒いなーと思ってました(笑)バス通学はどうですか?バス通学のあるあるとかがあれば。

うちの子は、バスで寝ちゃうのがあるあるなんですよ…。私はいつもバス停で立って待ってるんですけど、この間も、バスが目の前を通り過ぎて行って、バスの中の息子の姿が明らかに爆睡してるっていう首の角度で…(笑)で、降りる人も乗る人もいなかったので、そのままバス停通過していっちゃって。そういう時は、終点の飯能駅まで行って、そこで会おうねって約束しているので、駅で先回りして待ってたんです。で、息子がバスから降りてきて最初に言った言葉が「今日は、いつも起こしてくれる友達がお休みだったから起きれなかったよ。」っていう。

ーー渾身の言い訳がそれ!(笑)

だから、お友達にもいつもありがとうって思ってて。

ーー ほんとですね。でも、子どもたち同士で、そうやって自然と役割ができてるのもなんか良いですね。

そうですね。でもやっぱり、ドキドキすることもあるので、念の為、うちはランドセルの中にGPSを入れてあります。あとは、携帯電話を持たせてもOKです。まあ、一番良いのは寝ないようになってくれることなんですけどね(笑)


いかがだったでしょうか?

というわけで、越境通学座談会いかがだったでしょうか?
実は、ここには収まらないくらい、もっとたくさんの素敵なエピソードも飛び出していたのですが、印象的だったのは、名栗小学校の子どもたちの優しさでした。

先生たちの優しさが、子どもたちにもしっかりと伝わっているから、子どものことは、子どもに任せられる。
安心できる場所で、安心できる仲間と学ぶことができる名栗小学校。

もし、小規模特認校制度を利用しての通学を検討されているのであれば、まずは見学からお待ちしていますね。

問い合わせ先:名栗小学校(042-979-1128


飯能市小規模特認校制度について
https://www.city.hanno.lg.jp/soshikikarasagasu/kyoikubu/gakkokyoikuka/280.html#syoukibo

越境通学のQ&A
https://naguride.jp/ekkyo-qa/

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