子育て移住するなら、名栗で。

名栗で 遊ぶ

名栗で餅つきしない?

初めまして、よしのです。
2023年4月、夫と、3歳の息子と共に、名栗地区の隣町、原市場地区に移住してきました。
この記事では、名栗でお餅つきをして、新年をおいしく祝った、というお話を紹介しようと思います。


…と、その前に。
どうして、原市場に暮らし始めたばかりの私が、名栗地区のイベントを紹介しているのか。そこからお話しを始めますね。

ひょんなことから、とんとん拍子で

8ヶ月前、原市場に移住した我が家。名栗地区にも、ちょくちょくお邪魔していました。
温泉があるし、おいしい定食屋さんもある。週末の家族時間を、名栗で過ごすことは珍しくありません。

この「なぐりで」のことも知っていて、「名栗に住んでる人って面白そう」「名栗小も楽しそうだね!」なんて夫婦で話しながら、いつか実際に「名栗で暮らす人」とお話し出来たらなあと思っていました。


そんなある日。ひょんなことから我が家に「名栗小にお子さんを通わせているご夫婦」が来訪されることに。

「名栗の暮らし、どうですか?」

そう尋ねてみると、ご夫婦揃って目を輝かせながら「めっちゃいいよ!」と即答です。

聞けばなんと、この「なぐりで」の運営チームの方だということまで判明して、盛り上がり。
さらに、タイトルにもあるように「名栗で餅つきしない?」とのお誘いまでいただいて、願ってもないチャンスに「したいです!!」と、こちらも即答。

こうして、我が家は「名栗の餅つき体験会」に参加させてもらうことになったのです。

お月見会に続いて開催される、名栗地域の方々が、名栗の子ども達のために企画してくれたイベントなのだとも伺って、ますます楽しみに。



はじめまして、名栗。


2024年1月14日(日)
待ちに待った「餅つき体験会」の日。会場は “レイクサイドテラス名栗湖” さん。名栗湖が一望できる最高のロケーションです。

前日には、雪がチラついていた名栗。「スタッドレスにしておいて良かったね〜」と車を走らせ、レイクサイドテラスへ。どんな人がいるんだろうとドキドキしていたのですが、みなさんのフランクな空気感にホッ。質問攻めにされるでも、放っておかれるわけでもなく、自然と輪に入れてくださる感じ。

ご挨拶もそこそこに、早速あんこを丸める作業に誘われます。

泥団子づくりで日々鍛錬を積んでいる、我が家の3歳児、「オレもできるよ!」と張り切ってました。
大人は手よりも口が動きますね(笑) あんこを丸めながら、あれこれ情報交換。


寒いけど、ぽかぽか

さて、こちらの写真。何をしているところか分かりますか?


もち米を蒸している、せいろの蒸気に手をかざし、かじかんだ手を温めているんです(笑)
やっぱり、1月の名栗は寒い。
作業の合間に、大人も子どもも、かまどを囲んで、ひとやすみ。

「触るなよぉ~アッツいぞ~~」と注意する、おじいちゃんおばあちゃんの顔もほころんじゃってました。なんでもないようだけれど、今ここにしかない美しい光景。

かまどの炎で、心までポカポカ。


もちつ もたれつ

さて、いよいよお米が蒸し上がったところで、いざお餅つき。

軽くこねたら、すぐにつきはじめます。こねてこねてこねまくってからつきはじめる地域もあるけれど、「こねすぎない方がいいよ」とのこと。「餅つきにも地域の色があるんだなぁ」と驚きです。大人がついて、子どもがついて。ひっくり返してぺったんぺったん。 

ここで名栗暮らしの大先輩から貴重なアドバイスが。
「餅をつく人とかえす人は、お互いを思いやらなければいけないよ。だって、もちつもたれつって言うじゃな〜い」

おじいちゃんのダジャレは、やっぱりキレがちがいます!

ぺったんぺったんしながら、ここでもやっぱり、おしゃべりに花が咲きます。
移住した人それぞれの、名栗にたどり着くまでのヒストリーが興味深い!ついさっきまで、知らない者同士だったのに、どこか通じるものを見つけ合ったりして。 


そうこうしているうちに、約30キロのお餅が出来上がりました。みんなでつくと、あっという間です。



あんこを包んで大福づくり 

最初に丸めた、あんこ団子は、出来立てお餅に包まれ大福に。「大福ってこうやって作るんだ!?」と、初めて知ることばかりです。お餅であんこを包む作業が意外と難しくて苦戦!

見よう見まねで、コツを掴んでいきます。

お持ち帰り用の大福は、ひとつずつビニールに包んでいきます。はやく食べたーい!


いよいよ、実食!

待ちに待った実食タイムがやってきました。
みんなたくさん働いて、お腹ペコペコ。夢中でもぐもぐ。おいしくって、ついついニンマリ。
自分たちでついたお餅の味は、やっぱり格別ですね。

何度も何度もおかわりして、すっかり満腹に。やっぱり、みんなでおいしいものを作って食べるのって幸せですね。地域の中で、お互いに出来ることを分け合って、分かち合って。しかも、3世代に渡って共有することができるなんて、なんと貴重な経験なのでしょう。


突然はじまる山登り

お腹がいっぱいになると、子どもたちは誰に言われるでもなくキャッキャキャッキャと近くの山を登り始めました。小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんのマネをして、幼児たちも追いかけます。冒険心を駆り立てられる自然を前に、子どもたちの目はキラキラ。

遊具が何もなくたって、創造的な遊びが自然発生するこの環境は、子どもにとって間違いなく宝物ですね。幼児が急な斜面を登ろうとすれば、小学生が目を向けてくれて「ここは危ないよ」「もうすぐ頂上だよ」とフォローします。降りられなくなった子のために、どこからか紐を探し出してきて、ロープ代わりにして助けてくれたシーンも。自然児の力、やっぱりすごいなぁ。

自分たちで遊びを生み出して、なんだかずっと楽しそう

名栗の人が名栗の人に目を向ける場を作りたい

餅つき体験会を企画してくれた、塩野さんと平沼さんから、最後にこんな話がありました。

「これまで、遠くに住んでいる人に『名栗に来てもらおう』『名栗を知ってもらおう』と思って、エコツアーをやってきました。意識が外に向いていたんですね。でもね、『中だ』と思ったんですよ。名栗にいる人に名栗に目を向けてもらう、名栗の人が名栗の人に目を向けることが大切だと思ったんです。」

大人も子どもも、地域に目を向け、文化を継承していく。それを、知識ではなく経験として、肌感覚で教わることができた貴重な1日となりました。


ニューカマー夫婦の振り返り

私たち家族にとっては、今回、初めて名栗の皆さんと交流する機会となりました。お土産の大福を食べながら、夫に感想を聞いてみました。

お餅のつき方が、同じ飯能でも地域によって違うんだって知れて面白かった。

おいしかったね〜。地域に伝わるやり方、地域の味って感じがした。

そうだね。人が少ない狭い地域なのに、全然閉塞感がないよね。無意識に〝支え合う〟〝つながり合う〟っていう感覚が根にあるのかなって思った。

自分たちに興味を持って、知ろうとしてくれている感じがしたんだよね。無意識的にだと思うんだけど、何かをしてくれようとしているような、つながろうとしてくれてる気がして、あたたかかったな。だから排他的な空気がないのかも。

興味がわくと、簡単につながれるのが名栗だよね。思ってるだけで縁が巡ってくるから不思議。


お餅つき、最高!

というわけで、最高に楽しいお餅つき体験でした。 
お餅つきって、人間の知恵や豊かさが詰まってますよね。もち米を育て、道具(臼や杵)を作り、地域で集まって餅をつき、おいしく食べて新年を祝う。
いつか、名栗で木を切って、臼と杵から作ってみたいな、なんて思ったりしました。
名栗でなら、そう遠くない未来に実現できるかも。

引き続き、名栗地区への潜入捜査、続けていきたいと思います!

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事

よしの

原市場地区に暮らしています。

  1. 名栗で餅つきしない?

コメント

この記事へのコメントはありません。

RELATED

PAGE TOP